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  • 2023/08/05 14:58

    後編です。


    チョガッポ作りは過去に一度しか体験したことがなく、
    基本的に不器用な店主ですが、
    それでも、思ったよりは順調に、
    返し縫いで端切れをつないでいきました。

    コツのひとつが、のり!

    端切れ同士、互いの縫い代を重ねて縫っていくのですが、
    布をのりで貼り付けてしまうのが、ハンジヒ流!

    もちろん待ち針で留めても良いのですが、
    ハン・ジヒ代表によると、
    ずれたりするので、のりで固定するのが一番簡単とのこと。

    確かにこれなら、不器用な私でも縫いやすかったです。

    順調に縫い進め、左半分ができたところで、
    ハン・ジヒ代表が私のミスを発見!

    なぜか、左上パーツの長さが極端に短くなっており、
    「私の説明聞いてませんでしたね?」とご注意が(笑)

    縫い代を図案よりも多く取って縫い合わせてしまっていたようです。
    あわわわ。

    ここのラインは、この後、右半分を仕上げた後に、
    最後に左右パーツを繋げる部分で、
    ここの部分だけ縫い代を少なくして、
    なんとか調整してみましょうとご指導いただきました。

    端切れのつなぎ目から2mmくらいのところを縫っていくので、
    縫い代を1cm程度とってあれば、多少の調整はきくということのようです。

    そんなこんなで、
    なんとか調整しながら左右パーツの縫い代を重ね、
    セロテープで固定。

    縫い合わせたのち、
    最後の工程、裏地の取付けへ。

    ここで大切なのが、
    一度きちんと、四辺の仕上がりのサイズを測っておくこと。

    布の端切れですから、
    どうしても、長さが一定でなかったりということも
    しばしばあります。

    ハン・ジヒ代表のデモンストレーションによると、
    仕上がりサイズを端から計測するのではなく、
    縫い合わせのつなぎ目の直線を基準に計測するとのこと。


    確かに、
    四辺の端は、紙のようにきれいな直線ではないので、
    むしろ、つなぎ目の直線から左右何cmと
    仕上がりラインの印をつけたほうが確実ですよね。

    そんなちょっとしたコツも学びつつ、
    裏地を縫い始めたところで、
    ワークショップが終了。

    残りは、自宅で仕上げました。


    仕上がりの縫い目は基本的にガタガタ、
    福の字の飾り布も実は取付けが斜めで、
    「余分な縫い代は切ってくださいね」と
    代表から言われていた幅広の縫い代部分も、
    裏地を取り付けてしまった後に、
    切り忘れたことに気づき。

    そんなつたない技術も、
    素敵にカバーしてしまうという、
    ハンジヒクラシックのカラーマジックに、
    より一層魅了されたワークショップ体験でした。

    2mm、3mmの世界のチョガッポというお裁縫。
    でも、その繊細さこそが、
    チョガッポの魅力のひとつなのだと、
    気づくことができました。

    一度もやってみたことがない人は多いが、
    一度しかやったことがない人はいない。
    一度やってみれば、その魅力がわかるもの。

    それがチョガッポだと、
    代表はおっしゃいます。

    「チョガッポは単に針仕事ということだけではない。
    隠れたインスピレーションと感情を引き出してくれる
    クリエイティブな芸術活動である。」
    (代表のインスタグラムより)

    今回のワークショップでは、
    端切れの形や色合わせの作業はありませんでしたが、
    図案から作成しようと思ったら、
    どれだけ創造力を掻き立てる作業なのでしょう。

    そんなチョガッポの魅力に気づかされ、
    また機会があれば是非、参加してみたいと思いながら、
    完成品を眺めています。

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