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  • 2024/04/28 11:08

    こんにちは。
    韓国セレクトショップ「梅と木もれ日」です。

    5月1日は雑節の八十八夜。
    新茶の季節ですね。

    そして、may ceramic(メイセラミック)の季節でもあります。

    五月という名の陶磁器ブランド may ceramic

    当店が5月に新発売を予定しており、

    メイセラミックは、現在、韓国ソウルにて展示会を開催中です!

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    【チャチャ、オウォル(次茶、五月)】
    ~いつもいい日ばかりであれと~

    日時:2024年4月25日(木)~5月2日(木)11:00~22:00
    場所:チャチャティークラブ チャンシン韓屋
    (ソウル市鐘路区鐘路46ガギル13)
    最寄駅:東大門駅(地下鉄1号線、4号線)7番出口より131m
    Instagram: チャチャティークラブ @chacha_willbegood
                      may ceramic   @may_ceramic
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    展示会のテーマ「次茶、五月」は、次の季節の巡りの「次」と、
    お茶の「茶」の漢字を取り、お茶を飲むのに良い季節である五月が近づいてきている
    という意味を表しています。(※「次」も「茶」も、韓国語では「チャ」と発音する)

    今回の展示会では、茶杯や蓋碗、急須と言った茶器を中心に、
    花瓶やボンボニエール、また蓋つきの大きな保存容器など、
    生活に実用性のある器物が展開されます。


    メイセラミックは、韓国随一の陶磁器の産地、利川(イチョン)にご夫婦で工房を構えていらっしゃいます。

    ご主人のパク・ヒヒョン作家は、
    展示会のため創作活動に2か月ほどを費やしたとおっしゃっていましたが、
    展示会の企画が始まったのが約1年前だそうで、きっとこの1年間、
    常に出品作品について思いを巡らせていらしたのではと、
    控えめで朴訥としたそのお姿から勝手な想像をしてしまいました。

    奥様のキム・ジュヨン作家によると、
    最もメイセラミックらしい作品ばかりを集めたとのこと。

    その言葉の通り、
    会場には初夏の明るい陽射しが差し、
    器物のアイボリー色とやわらかな色合いの絵柄がひときわ輝いて見えました。


    「この度の展示会【チャチャ、五月】での目標は“ぎこちない顔”を作ることでした。器量は良くはないけれど、何故かまた目を引く、どこでも出会ったことのない、ある種の魅力を湛えたよそ者感をです。」――――― 展示会リーフレットより (店主訳)

    メイセラミックは粉引きや刷毛目の技法による陶磁器です。
    その為、表面のアイボリー色も、ややグレーがかったり、橙色の斑点があったりと、
    化粧土や釉薬のかかり具合が均一でなくムラがあり、とても表情の豊かな器です。

    そしてその表情は、
    その日の作家のコンディションや窯の温度等により個体差があり、
    一つとして同一のものはありません。

    その個性こそが、粉青沙器(ふんせいしゃき※)そしてメイセラミックの良さでもあります。


    「富貴栄華、健康、幸福。時代が変わっても変わることのない願い」――――― 展示会リーフレットより (店主訳)

    器物には牡丹、柚子、菊等の絵が柔らかいタッチで描かれています。
    それらは、伝統的に韓国の民画に描かれてきた吉兆のモチーフであり、
    人々が願いを込めた象徴的な植物。

    自然を愛する気持ちと、長い歴史の中で人々が自然の植物に込めてきた想いを、
    may ceramicは現代の器に継承しています。


    展示会場となっているチャチャティークラブは、
    もともと旅館だった伝統家屋を改装した韓屋カフェです。
    当時の台所スペースや客室などがそのまま残されており、
    大変雰囲気のある落ち着いた空間になっています。


    このゴールデンウィークにソウルに旅行される方は是非、お立ち寄りくださり、
    メイセラミックの世界観に浸ってみてください。

    当店のメイセラミック商品は、
    オンラインショップでの商品ページは5月下旬ごろにオープン予定です。

    (※)粉青沙器について
    粉青沙器(ふんせいしゃき)は、粉粧灰青沙器(ふんしょうかいせいしゃき)の略称で、15世紀の朝鮮半島で作られた磁器の一種です。素地に白泥を化粧掛けし釉薬をかけた三層構造の焼き物で、三島(みしま)、粉引、刷毛目などと呼ばれる技法で作られ、同時代の日本では高麗茶碗として珍重されました。